
目次
横浜船渠株式会社(後の三菱重工業株式会社横浜造船所)の船渠(ドライドック)跡。
船渠とは、船の建造や修理、整備を行う施設のことで、1898年に建設されたこちらの船渠は、長さ204m、幅39m、深さ11mあり、当時は最大規模のものでした。
ドライドックは、船を中に入れて、ドック後方の扉を閉めてドック内の海水を抜き、普段水面下にある部分の検査や修理、清掃、再塗装等の船の手入れを行っていました。
この船渠は、1899年から1982年までの83年間使用された後、横浜市の所有となり、1985年以降は日本丸メモリアルパーク内の帆船「日本丸」を係留するドックとして保存活用されています。 また、横浜港の歴史上でも重要な土木構造物であるとして、2000年に国の重要文化財に指定され、2007年には経済産業省の近代化産業遺産に認定されています。

船渠の前の部分

後方から

船渠と海との水門「扉船」