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1897年の日本鉄道磐城線(現在の常磐線)の開通に伴い、磐城炭礦株式会社は、それまで使用していた磐城炭礦専用軌道線に替わり、石炭を湯本駅まで輸送するため、新たに専用鉄道「小野田線」を開設しました。
小野田線は、小野田坑や磐崎坑で採掘した石炭を湯本まで輸送していましたが、1962年に小野田坑が閉山、磐崎坑から小野田線を使って輸送されていた石炭も、地下600mの坑道にトロリー電気機関車で輸送し、西部斜坑から地上に揚げ、専用鉄道向田線を使って湯本駅へ輸送されるようになり、1969年に小野田線は廃止されました。
その後、鉄道跡は車道となりましたが、宝海地区には、専用鉄道のトンネル「宝海隧道」が今も残っており、中を通ることもできます。

磐崎坑石炭積出場跡。道路部分が小野田線が通っていたところ。

小野田線跡